訪問看護に花は咲く25

201509-ka今年の夏は例年以上に暑さが厳しく、ご自宅で療養されている方、介護されているご家族の体調を気にしながらの訪問です。
今回のお話は北区に住んでおられるEさん。100歳の女性です。可愛らしい顔立ちをしておられ、年齢よりもずっと若々しいです。若い頃は看護師として働いておられたそうです。
訪問すると「来てくれたんか?ありがとう」と手を握って笑顔で迎えて下さり私も癒されます。

その100歳の笑顔を支えるのは介護者である長男さんです。
ある日訪問すると、台所からいい匂いがしてきます。長男さんが「ちりめん山椒」を作っておられました。「ちりめんをお湯で塩抜きして、酒とみりん、しょうゆはほんの少し。山椒の実をすり鉢でつぶすと山椒の風味が出るんや」と料理講習の始まり。山椒の実はあらかじめ佃煮にして冷凍にしていると。他にも「いかなごの釘煮」の作り方も教えて下さいました。

こうして作っておいたものをEさんが食欲のない時に混ぜて食べさせておられます。季節感を考え、配食弁当のおかずも硬そうだったらミキサーにかけるなど、日々の介護だけでもしんどいこともあると思うのですが、お食事に対する気配りには頭が下がります。長男さんはこの夏、少し夏バテ気味とのこと。無理しないで下さいね・・と言いながら、料理の話も楽しみにしています。

訪問看護に花は咲く24

今回ご紹介するのは北区に住むNさん50代です。
Nさんは1歳8ヶ月の時にポリオに罹り、左上下肢に軽度の運動障害の後遺症が残りました。その後養護学校中等科卒業し現在は障害者のデイサービスに通っています。2年前より午前中の覚醒が悪くなり、立ち上がりも不安定で歩行困難となり寝たきり状態になりました。深い褥瘡が3ケ所できてしまいました。訪問看護が週3~4、ヘルパーさんなど各サービスが入り褥瘡は1年程で治りました。

訪問看護導入当時は余り喋らず大変緊張しておられ、お風呂のときも震えていました。
元来人が大好きで人なつっこい性格なので何度か訪問していくうちに笑顔が出てきました。
デイサービスのお話もよくしてくださりガールフレンドのいることも話してくださいました。
今では訪問の度に笑顔で迎えてくださいます。 
歌が好きで中でもAKBの「まゆゆ」が大好きです。Nさんのお部屋には「まゆゆ」のポスターでいっぱいです。現在訪問看護は便対応とビニール浴で入っています。
ビニール浴は大のお気に入りで「アイウオンチューアイニーデュユー」と時にはAKBの歌を歌いながら「気持ちいい」と満面の笑顔です。
誰にでも好かれるNさんこれからも穏やかに過ごせるようお手伝いさせて頂きますね。
 
医療保険で週2回 便対応とビニール浴で訪問しています。

訪問看護に花は咲く23

k7-1私が訪問看護に異動して、もうすぐ4年になろうとしています。
それまでは、病棟でしか働いた事がなく訪問看護がどういうものなのかはもちろん、在宅で療養されている方の気持ちに触れる機会もありませんでした。
そんな私ですが、たくさんの利用者さんや家族との関りを通して、疾患を抱えながらも、病院ではなく在宅で療養を希望される利用者と家族の気持ちに触れ、少しずつわかる様になってきました。

私事ですが、先日、急遽入院しなければならなくなり入院したのですが、色んな不安や心配、寂しさもあり、家に帰りたくて帰りたくて。泣いていました(笑)その時に、在宅で療養されている利用者さんが、病状変化時「入院は嫌や、家にいたい」といわれる気持ちが自分の身をもってわかりました。病院では、生活よりも治療が優先されるので、家みたいに自分の心地いいスペースや自分のペースで過ごす事ができなかったり。好きな時にテレビも見れないし(笑)やっぱり、家がいいなあ。家で心地よく療養する事が、治療によい結果をもたらす事もあると思います。

普段、利用者さんの思いを傾聴し共感しケアする事を心がけていますが、やはり自分が経験してこそわかる事が多々あります。今回の経験から、利用者さんが安心して在宅で生活できる様に、今まで以上に全力でサポートしていける様に今後もがんばります。