寄り添うこと・・・(90)

2021年介護報酬改定に思う事

道に咲く花

私の人生経験は他のスタッフより長くなってしまった。ケアマネ経験も自慢ではないがすごく長い。でも途中元職に戻ったりしてずっとケアマネ一筋で生きてきたわけでもない。今まで幾度となく介護報酬改定の機会に巡り合ってきたはずであるが、幸せな事に深く意識せずに生きて(仕事をして)これた。いつも誰かが学んできたことを教えてくれるから。そんな私もひな鳥のように口を開けて餌をもらえる状況でなくなってしまい、研修に参加したり、資料を読んだり今までにない努力をして4月を迎えようとしている。
介護報酬改定があると、様々な文章を作成し京都市への届け出などに追われる。国からの大体の概要は1ヵ月ほど前からぼちぼち出ていても、「こんな時はどうしたらよいのか?」「この文章のとらえ方はこれで良いのか?」などなどの疑問にこたえてくれるQ&Aが出てきたのは正に年度末。どの事業所も「これはどうかな?」「知ってる?」と情報共有に余念がない。みんな介護保険下での「法令順守」の為である。
私たち事業所は法令遵守と、コロナ禍における「コロナ感染拡大を防ぐために5つの場面の回避」の継続でひたすらに自粛と我慢。友人との旅行も外食も一切断っている(そもそもそんな話は出ないが)。なのに、厚生労働省の職員それも介護保険課の幹部職員が「送別会」に参加して、一部の職員は夜中まで参加していたというニュースを聞いた。時期も時期だったので「介護報酬改定に伴い多大な労力を結集して、Q&Aも出せたからほっとしたのかな・・」と推測してしまったが、我々下々のものは必死にお上の言う通り耐えてきたことがむなしい。

寄り添うこと・・・(89)

春の訪れとともに ~いつもより少しだけ多く歩いてみよう~

朝はひんやりしていても昼にはグッと気温が上がり、ポカポカ陽気。春の訪れを感じる日も増えました。この2年は右を向いてもコロナ、左を向いてもコロナで、気分が沈みがちでしたが、日本でも医療従事者のワクチン接種が始まりました。新年度に向け、晴れやかな気持ちで臨みたいものです。

4月といえばお花見の季節。日中は場所取りをする若者、夜はどんちゃん騒ぎをする人々の姿がお決まりの光景でしたが、それすらも遠い昔のように感じます。京都は2月28日に緊急事態宣言を解除しましたが、「飲酒を伴う飲食の制限」の呼びかけは続いています。お花見の楽しさを思い出して、少しくらいならいいかな…と思う気持ちを抑え、もう少し我慢しようと思います。
どんちゃん騒ぎは出来ませんが、散歩は出来ますよね。歩くのが気持ち良い季節です。春の空気を思いきり吸い込んで、かも川沿いや宝ヶ池公園、比叡山など、いつもより多めに歩いてみようか、と思う今日この頃。「1日の歩数」が多い人ほど、善玉コレステロールの値も高いそうですよ!

ステーション脇に咲く沈丁花

寄り添うこと・・・(88)

3月の光、春のきざしに思うこと


(植物園の白い花、スノードロップ)

コロナ禍において、世界ではワクチン接種が始まっています。イスラエルでは、ワクチン2回接種で死亡率は98.9%減少と報道されています。
日本でもやっと、医療従事者の接種が始まりました。

吹く風や青空は穏やかで、春の希望を感じます。
しかし介護サービス事業所で働く私たちは、絶えず感染源を持ち込まないよう緊張感のある日々を過ごしています。
新型コロナウィルス感染症(以下COVID-19)が拡大する前は、職員同士の交流を大切にしていました。地域の方々と一緒に、健康や介護について考えたり、楽しい行事を企画していましたが、今は3密を回避することが第一になりました。また感染対策をしていても、介護現場では予期せぬCOVID-19患者が発生し、職員や職員家族に陽性感染者が発生しています。このような中で、精神を平常に保つことの難しさを日々感じています。

私たちが加盟する全日本民主医療機関連合会は「新型コロナウィルス感染症に関する職員のヘルスケア指針」を出しました。その中にセルフケアのための10のヒントがあります。

〇仲間の力・・「3密」を避けながらも、仲間と話ができる機会を持ち、大切にすること。
〇ペースの尊重・・ストレス対処は人それぞれ。自分のペースを大切にすること。
〇称賛と誇り・・頑張っている自分をほめてあげる、頑張っている仲間や家族をほめてあげること。
〇団結とマネジメント・・事業所や法人の方針に団結し、民医連の理念、共同の力を信頼すること。

私はこの4つのヒントを自分に当てはめています。そして職場の仲間と一緒に、この困難を乗り越えたい!乗り越えられる!!と強く思っています。
みなさんもご近所の方やご友人、時には私たち(ケアマネジャー)と会話する機会を持ち、不安や悩みを解消できるようにしてくださいね。