寄り添うこと・・・(110)

毎年、清水寺恒例イベントの2022年に選ばれた一文字漢字1位は、「戦」でした。残念ながら、これはウクライナ侵攻や物価高等による日々の暮らしが反映されたものと思われます。昨年末から「日本の安全をどう守るのか」。そのため防衛力の機能が必要と防衛費増額を皆の理解を得ずに推し進めたり、2月には電気・ガス代の上昇から食料品値上げラッシュ再来等で、今年も気が抜けません。私たちの医療介護分野でも、この夏「骨太方針」で、高齢者の負担増の道筋が示されており、しっかりと内容を熟知して意見を上げていきたいと思います。
これからの2023年が、どんな一年に進んでいくか、高齢者の方々からは「これからが心配」との声をよく耳にします。気は早いですが願う事は、一年が終わる頃の一文字が「幸」であればなあーと思います【高齢者から幸齢者へ】。

「鐘の音:心安らかに平和に暮らせますように  達磨寺法輪寺」

寄り添うこと・・・(109)

 色鮮やかな紅葉もすっかり落葉し、寒い冬の訪れを感じさせます。朝の冷え込みが少しずつ厳しくなり、あたたかな布団から出る時の気合が必要になってきました。
 2023年の年明けの1月、国会に介護保険見直し法案が上程されます。そのひとつが、「単価の安い福祉用具レンタルの一部を利用者負担で買い取りにする」というものです。
私の担当している利用者の半数以上の方は、福祉用具のレンタルを利用されています。手すりや歩行器レンタルだけの利用者の方も多くいます。福祉用具をレンタルから購入に変えることは、用具の正しい使い方や、個人に合わせた用具の選択や定期的な点検の機会が失われることになります。また、レンタルであれば状態の変化で適切な用具に変更できたものが、不適切になった用具を使い続ける、不要になった用具が自宅にしまいこまれるなど資源の無駄遣いもなります。具体的にどのような物が対象になるかは確定していませんが、例えば、歩行器や手すりなど、介護保険を利用して月々300円から500円程度(1割負担の場合)のレンタル料金の負担でも、購入となると数万円になってきます。身体の状態から必要であっても、購入を断念するケースも想定されます。
また、レンタルのみ利用の利用者においては、購入になることで介護保険サービス利用者でなくなり、ケアマネジャーをはじめ支援者がいなくなることも大きな問題です。
 今回の改悪は、コロナ禍で生活が苦しくなっている国民に対する更なる追い打ちになるものです。
なんとか阻止したいと思いで、皆さまからの署名を集めています。

(美山 大野ダムからの景観)

寄り添うこと・・・(108)

2022年9月25日 新聞赤旗日曜版に料理研究家の土井喜晴さんの記事が載っていました。
そこには「一汁一采でよい」という本の紹介が載っていました。
土井さんはお父様が亡くなった後「おいしいもの研究所」を設立して、次々に新しいレシピを生み出してきましたが、家庭料理にレストランのおいしさや品数が求められ、その役割を主に担う女性は追い詰められ「料理を作るのが苦しい」という声が集まってきたそうです。私も子育ての頃仕事との両立で多忙な時期に、保育園の先生から「保育園で1日の必要な栄養の3分の2は保育園の食事とおやつで摂るから頑張らなくてもいいよ。ひじきや切干大根を炊いて常備しておけばいいよ。あとは具沢山味噌汁を作って、パパっと食べさせられるからね」その言葉にどんなに助けられたか。きっと今子育てや介護をされている方たちもほっとするのではないかな・・と感じました。

我が家には玄関にマリヤ様がいます。出勤前、帰宅後マリヤ様のお顔を見るとホッとします。コスモスは500円で摘んできました。