寄り添うこと・・・(108)

2022年9月25日 新聞赤旗日曜版に料理研究家の土井喜晴さんの記事が載っていました。
そこには「一汁一采でよい」という本の紹介が載っていました。
土井さんはお父様が亡くなった後「おいしいもの研究所」を設立して、次々に新しいレシピを生み出してきましたが、家庭料理にレストランのおいしさや品数が求められ、その役割を主に担う女性は追い詰められ「料理を作るのが苦しい」という声が集まってきたそうです。私も子育ての頃仕事との両立で多忙な時期に、保育園の先生から「保育園で1日の必要な栄養の3分の2は保育園の食事とおやつで摂るから頑張らなくてもいいよ。ひじきや切干大根を炊いて常備しておけばいいよ。あとは具沢山味噌汁を作って、パパっと食べさせられるからね」その言葉にどんなに助けられたか。きっと今子育てや介護をされている方たちもほっとするのではないかな・・と感じました。

我が家には玄関にマリヤ様がいます。出勤前、帰宅後マリヤ様のお顔を見るとホッとします。コスモスは500円で摘んできました。

寄り添うこと・・・(107)

朝晩は涼しい風が吹き秋の気配を感じるさなかですが、10月1日より、一定以上の所得がある後期高齢者(75歳以上)の医療費の自己負担が2割へ引き上げられます。対象者はなんと370万人!後期高齢者全体のおよそ20%にあたるそうです。
厚生労働省は、「いわゆる〝団塊の世代〟が2025年にかけて後期高齢者となっていくなか、現役世代の負担が急増している」「今回の見直しは、現役世代の負担を抑えて国民皆保険を未来へとつないでいく、という趣旨で実施する」と説明していますが…。
単身世帯なら200万円以上、複数世帯なら計320万円以上(年金収入には遺族年金・障害年金を含まない)の方が2割負担の対象です。対象となる利用者さんからは、「医療費が倍になるなんて…通院回数を減らすしかない」「年金額は下がって、消費税と医療費は上がった、でも我慢するしかない、これでなんとかやっていくしかない」など、切実な声が上がっています。
この改正案が可決したのは2021年6月です。コロナ感染症が依然猛威を奮い、日々の暮らしや健康への不安が高まっているさなかで強行された「東京オリンピック」開催の1カ月前でした。こんな重要な法案が可決されていたことを、この時期、どれほどの国民が理解していたでしょうか。福祉従事者としてこれからも制度を学び、利用者さんやそのご家族に伝えていくことが大切だと感じています。

2022年7月 我が家でセミが脱皮しました。初めて見ました!

寄り添うこと・・・(106)

コロナと暑さに心が奪われているうちに、9月がやってきました。夏の名残を惜しみつつ、程よい秋の気配を心待ちにする毎日です。

さて新型コロナウィルスの感染爆発が続き、日本の新規感染者数は3週連続世界最多となっています。医療が逼迫し、救急車を呼んでもすぐに来てくれない、来ても入院先が見つからないような状況が続いています。介護事業所もひとたび感染が起こると、それが急速に拡大し、支援するスタッフがいない状況にも陥ります。しかし介護現場には十分な補填や補償がありません。

国は新たに「BA.5対策強化宣言」を設け、京都府もこの宣言を出しています。内容は、感染の危険が高い場所への外出自粛を高齢者らに求めるものです。高齢者にだけ外出自粛を求めても何の意味もありません。今の日本の現状は、「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」を出すような水準に達しているような気がします。ワクチンの効果や治療薬により重症者は減っていますが、ウィルスの病原性は弱くなったと安心させられてはいませんか。国の無策ぶりには辟易し怒り爆発ですが、働く仲間や利用者・家族のみなさんと、怒りを笑いにかえながら乗り越えていきたいと思う今日このころです。