寄り添うこと・・・(80)

夏場のマスク着用と熱中症のリスク

夏場にマスクを使用する際に注意していただきたいのが熱中症です。
身体は体内に熱がこもると汗をかくだけでなく、呼吸で熱を吐き出し、冷えた空気を体内に取り込むことで体温調節します。ですが、マスクをしていると、呼吸で身体を冷やすことが難しくなります。さらに顔の半分ほどがマスクで覆われることにより熱がこもりやすくなります。
このように体温調節がしにくいことに加えて、マスクによる加湿で口の渇きを感じにくくなるため、熱中症になるリスクは高まると考えられています。気象庁によると今年の夏は平年並みか平年よりも高めであることが見込まれており、尚のこと、平年よりも熱中症のリスクは高まると考えられます。
私たちケアマネジャーもご利用者様・ご家族への熱中症予防行動の啓発を行いつつ、職員自身やその家族の健康管理にも努めて参ります。

↓環境省と厚生労働省が作成したリーフレットです

寄り添うこと・・・(79)

「認知症保険」大ヒット!?

生命保険や損害保険各社が展開する、認知症対応を前面に打ち出した保険が異例のヒット商品となっているそうです。ちなみに男性よりも女性の方が長生きなので、女性の方が保険料はお高めとか…。以下、少し古いですが2017/8/5読売新聞の記事より一部編集して引用します。

認知症の家族を抱える家庭の費用負担は深刻だ。厚生労働省の認知症患者の実態調査を基にした推計では、認知症にかかっていない人の在宅介護に要する年間費用は約52万円なのに対し、認知症介護ではその2倍以上の約110万円に上るという。
そんな中、2016年に認知症特化型保険を発売したT生命保険の「認知症治療保険」は、発売から約1年間で23万件の契約を獲得、異例の大ヒットになったという。
…脳血管性やアルツハイマー型などの認知症と医師の確定診断がされると最大100万円の認知症診断保険金を受け取れ、「時間」「場所」「人物」のいずれかを認識できない状態が一定期間継続した場合、300万円が一時金として支給される…

認知症保険等が注目されたきっかけは、皆さんもご記憶にあると思いますが2007年に起こったJR東海認知症事件ではなかったかと思います。認知症に特化した保険がこれだけヒットするのは、自分や家族が認知症になった場合の金銭的な不安の表れと言えるのではないでしょうか。認知症になっても安心して住み続けられる地域づくりを目指し、私たち介護事業所も微力ながら日々仕事に、活動に取り組んでいます。けれど本来であればこのような民間の認知症保険が大ヒットするような世の中ではなく、私たちが高い保険料を支払い続けている公的保険で、金銭的な負担に怯えることなく老後を迎えられる制度作りこそが求められるべきではないでしょうか。

寄り添うこと・・・(78)

許せない!コロナ詐欺に鉄槌を!

新型コロナウィルスの感染拡大により7都道府県に発令された緊急事態宣言が、4月17日、全都道府県へ拡大されました。先の見えない不安が広がる中、そこに漬け込んだ詐欺被害の相談が、全国の警察や消費生活センターに寄せられているそうです。

・水道会社の社員になりすまして「下水管に新型コロナウィルスが付いているので洗浄します」と言われ、お願いすると高額な料金を請求されてしまった。
・息子になりすまして「コロナにかかったかもしれないので病院に行く。お金を用意しておいてほしい」と電話があった。
・「新型コロナウィルスの検査が無料で受けられる。マイナンバーが必要。これから自宅に行く」という電話があった。違和感を覚えたので「市役所に確認する」と言うと、一方的に電話が切られた。

また、 市役所などの公的機関になりすまし、コロナ対策助成金を給付するため個人情報や口座情報を教えてほしいといった電話は全て詐欺です。こうした電話はすぐに切り、警察または消費生活センターに連絡しましょう。

【京都府消費生活センター】
〒601-8047
京都市南区東九条下殿田町70(新町通九条下ル)
京都府民総合交流プラザ (京都テルサ)内
TEL(075)671-0004